みなさんこんにちは。
小島お掃除商会です。
先日は当店の管理物件の建物で店子さんのお引越しがありました。
以下順を追って原状回復のコーディネート内容をレポートします。
(東京都渋谷区の現場より)
キッチンは換気扇が取り付けてあったにもかかわらずリビングが油とすすで真っ黒でした。
キッチンはリフォーム工事の前に先行してお掃除をしました。
キッチン設備は既存をそのまま利用する事にしました。
ビフォーアフター写真は撮影しませんでしたが研磨で磨き出しをしてステンレスの鏡面は復元しました(下記に追記有り)。
上部キャビネットは初めから元々ありませんでした。
ですので照明器具含めて新規で取り付けお願いしました。
②換気扇
換気扇工事ビフォー写真(まわりぶち加工の工事)
換気扇周囲の壁紙クロスは枠(まわりぶち)を換気扇周りを中心に洗浄しました。
そうしましたところいい感じに汚れがクロスに広がってしまいました。
貼り替え後に清掃していたらとてもじゃないですが壁紙を汚さずにお掃除はとてもできませんでした。
画像でご覧の通り換気扇本体上部分がよく見ると枠に引っかかった状態で取り付けられております。
飛び出しているのは幸いほんの少しでした。
換気扇本体は壁奥の木枠にネジでしっかり固定されてました。
それでも今回はきちんと枠に換気扇をしっかりはめ込んで収めようと思い立ちました。
クロス屋さんが入る前に枠と換気扇上部がとぶつかってしまう部分の枠側ををリョービの電ノコと金属カット用のハサミを用いて除去しました。
下画像が作業後のアフター写真です。
換気扇工事アフター写真
③浴室クリーニング
浴室クリーニング・ビフォー写真
浴室は壁パネルとトイレ便器本体はまだ状態が良かったです。
こちらは既存にしてトイレの便座は店子さんが自分で設置したものは取り外して新規に取り付ける事にしました。
内見時にご案内されたお客様の気持ちとしてはあまり色合いが奇をてらいすぎても印象が良くないだろうと判断からです。
きれいな便座でしたので気持ちとしては使いたいな、とは思いましたけど。
何事も普遍性とほんのスパイス程度の個性のバランス・塩梅が大事だと存じます。
浴槽周りはコの字でコーキングを打ちました。
壁と浴槽の間の隙間が大きくて難しかったです。
コーキングを打つ時は隙間が大きい時はへらをしっかり隙間に押し当てます。
そうして余分なコーキング材を隙間の奥にしっかり押し込まないとコーキング材が枠の外側で余ってはみ出しまくってしまいます。
そうなりませんように力を込めて強気でならしを行います。
パネルの継ぎ目は隙間が小さかったので概ね上手にできました。
トイレは上部タンクが水漏れがありました。
もしかしたら修理不能で新規にするかもです(追記。リフォーム屋さんが新規の交換でなく修理でご対応してくれました。誠にありがとうございました)。
浴室は換気扇が取り付けられてませんでした。
換気扇がありませんと冬場でも窓を開けなくてはならなくなります。
そうなると住人さんも寒くて困ります。
と言う事でリフォーム屋さんに今回は新規で換気扇の取り付けをお願いしました。
ところでキッチンの料理の煙はキッチン側の換気扇で排気されていたはずでした。
しかしながら浴室の床は料理のすすが大量に入り込んだらしく真っ黒でした。
こちらの汚れはアップで撮影した写真の用意を失念しました(ごめんなさい)。
清掃についてですが洗剤のつけ置きでは汚れの除去効果が得られませんでした。
しかしながらいつものベトコと藤原サンディングスポンジで無事除去できました。
汚れと言う問題に対してどのような洗剤と道具の組み合わせで作業をする事が正解かを色々試しながら探り当てるというのがお掃除と言うものだとつくづく思いました。
浴室クリーニング・アフター写真
こちらは浴室のクリーニング後のアフター写真です。
ユニットバスの床の油汚れは洗剤が上手く浸透せずに洗浄に苦心しまし。
それでも研磨剤を主体で対応してきれいにできました。
浴室クリーニング・ビフォー写真②
浴室壁に取り付けられていた浴槽用の水栓です。
こちらの水栓は実はこれ建物が建った当初から取り付けられていた物です(ざっと40年物)。
前回のお掃除も私が行っていますが水あかの付着はたしか5年分位でしょうか。
浴室クリーニング・アフター写真②
こちらは浴室蛇口及びシャワー周りのクリーニング後のアフター写真です。
こちらは今回一番の汚れが目立つか所でした。
この箇所はビフォーアフター写真を掲載すべく撮影しておきました。
正確には汚れというより石鹸かすと水道シリカ成分の付着なのです。
洗剤はいつも通りまる一晩つけ置きをしました。
そして完全に水あかに洗剤成分を汚れに浸透させます。
そしてミクロン単位で原理的に水あかを完全除去できております。
こちらのユニットバスは昔の設備で丈夫なのにも助けられております。
現代の新しい設備製品の方が持ちが悪いような気がします。
それもしかしながら物価の関係もありますので致し方ないと言ったところです。
ちなみに今回も当店オリジナル洗剤による洗剤が原因のやけ剥がれは生じておりません。
洗剤の成分自体はそれほど刺激の強いものでは構成されていないからです。
④床クッションフロアワックスはく離清掃
床クッションフロアワックスはく離清掃・ビフォー写真
床も工事に先行して清掃して古いワックスははく離をしました。
こちらはクリーニング前のビフォー写真です。
アングルが少し遠目です。
それでも床の汚れの状態がある程度判別できます。
油とすすでリビング側の床は特に汚れていて真っ黒でした。
それでもしっかりはく離清掃を行いました。
汚れは完全に除去できました。
リビング側この段階では洗濯機用の洗濯パンが設置されておりませんでした。
そういう訳で大工さんに新規で土台から作って頂くのをお願いしました。
床クッションフロアワックスはく離清掃・アフター写真
こちらは床ワックスはく離後のアフター写真です。
CF(クッションフロア)は相当な汚れだったにもかかわらず既存で済ませられました。
浮かせられた予算の分で還元の意味も込めて壁の照明スイッチの新規設置の依頼などリフォーム屋さん側が遠慮して断ってきた工事もこちらからお願いしました。
CFは端の部分が硬化し始めて反り返って来てました。
反り始めたところはアロンアルファで下の床材に張り付けてうまく補修できました。
⑤エアコン
エアコンは設置後17年物です。
工事中に職人さんが使用できる様にとクリーニングは工事後に行う事にしました。
古いエアコンでしたが故障も起きずに無事にクリーニングできました。
大体経験上ですが設置後10年以上の古いエアコンをクリーニングしたとして不具合が発生するのは特殊な場合を除いて体感的にですが500台位に1台程度です。
特殊な場合の具体的な内容は後述します。
本体カバー及びフィルターは先にいったん外して洗浄して戻しております。
工事がすべて完了した段階で内部の高圧洗浄を行います。
⑤₋2・エアコンクリーニング後の不具合発生の経験談
エアコンクリーニングで突発的なトラブル発生!
この作業の際にふと思い出した事が有ります。
以前の現場で10年位前に設置された〇芝製のエアコンクリーニングをした時の経験談です。
エアコンクリーニングを行う時の要注意事項としまして実はあまり知られてませんが下部の送風ファンを高圧洗浄する時には可能な限りあまりファンを本来の運転中の回転と逆の回転させてはならないという事があります。
が、ある現場で、そうした事であまり注意をせずにクリーニングをして作業後に不具合に見舞われてしまった経験があります。
これは作業者側のケアレスミスと言うよりはメーカーとしてはエアコンクリーニングもメンテナンスの一貫と考えるのならば本来設計上はあってはならない内容なのですが詳細は以下。
こうした事でもエアコンは壊れます!
何が起きたかと言いますとまずこれを説明しなければなりません。
高圧洗浄機の水圧によるすすぎ作業はどうしても送風ファンを本来の機械による回転と逆向きに回転させなければならなくなるのです。
これはアルミフィンがエアコンの上部、送風ファンがエアコンの下部に配置されていると言う構造上、原理上の問題でもあります。
エアコンの動作時は送風ファンの回転の向きを機械による回転の向き(下→上→手前から奥への動き。つまりファンをエアコン正面向かって右から見て時計回りの向きで)と逆にはさせられないのです。
なぜならエアコンの動作時にモーターが上記と逆の回転をして作動するとアルミフィンを通って冷えた(温まった)空気を下部の送風ファンを通して効率的に室内に放出する、と言う事ができなくなってしまうからです。
これに対してエアコンクリーニングによる高圧洗浄は送風ファンに対して上記の機械による動きと逆の回転(上→下→手前→奥。エアコン正面から向かってファンを右から見て時計と反対周りの向きで)をさせないと汚れに対してアプローチができず効率的な汚れのすすぎが行えません。
機械と同じ動作のファンの回転ですすぎを行いますと汚水が作業者の真正面に飛び散ってくることになります。
しかしながらこの作業時は後述しますトラブル事例が過去に無く何も注意をしないまま高圧洗浄機によるすすぎ作業を行いましてあるトラブルに直面しました。
用心の無い高圧洗浄機によるすすぎを行った事で下記の事態になりました。
エアコン内部で何が起きたか
それは以前〇芝製のエアコンを2台クリーニングした現場での事です。
結論から言いますと一台は作業直後に動作不良→1時間後くらいに復旧と言う流れで事なきを得ました。
しかしながらもう1台が難関でしてこちらは正直あまり汚れていませんでした。
ですので、こうした機械トラブルに注意を期すべく洗剤の塗布は通常通り行いました。
すすぎに関しては2台ともですあまり高圧洗浄機でタイトに追い込まないように心がけました。
何故このように作業に対して予め用心、注意をする事ができたかと言いますと実は今回のケースの以前にも、このモデルと同じ時期に生産された〇芝製エアコンをクリーニングしてトラブルになった事があるからなのです。
このエアコンはモデルとしては割合ポピュラーな方です。
こうした現場では時折見かけるモデルです。
その時はこのモデルをエアコンクリーニングして作業直後は正常に動作しましたが次の日に動作不良を起こしてとうとう修理を余儀なくされたと言う苦い経験になりました。
それを踏まえてのこの2台のエアコンクリーニングです。
非常に注意深くクリーニング作業をしました。
おかげで始めの一台は作業直後に動作不良になりましたが1時間後位に復旧して事なきを得ました(これでも十分に不可抗力によるトラブルなのですが)。
そして更に続く2台目において本格的なトラブルが発生しました。
トラブル内容は以下。
- リモコンを受信してくれるけど一旦動作が開始されてしばらく過ぎに停止してしまう
- リモコンを受信もせずに一切動作がされない
- 数時間後に復旧
- 翌日にまた初めの様な動作不良が起きる
と言う事が数時間おきに動作を確認するごとにランダムで起こりまして、まるでジェットコースターのように症状が目まぐるしく症状が変遷しました。
これは仮説の域ですがそれが本来の電気の流れと逆方向にファン→モーター→基盤→各電気部分と流れてしまった事が動作に異常を起こしてしまったトラブルの原因と存じます。
つまりちょうど自転車をこいでライトをダイナモで点灯させる事と同じ動作、現象をエアコンクリーニングで行ってしまったらしいのです。
その時の現場はスケジュールに余裕十分にとって翌日までエアコンの様子を見ることが可能でした。
これは原状回復の現場ならではのメリットとつくづく思いました。
在宅のエアコンクリーニング現場で同じ現象が起きたらおそらくその日のその場で修理の手配になってしまっていた事と思われます。
実は後から聞いた話ですともう〇芝製のエアコンのこの手の話はクリーニング業界では有名だそうです。
有料のエアコンクリーニングスクールとかでもカリキュラム内容に組み込まれている位です。
ちなみに他メーカーの製品ですと同じ作業の動作をしても普通はこのような不具合は発生しません。
他にこれと似たようなケースですと〇ナソニック製のエアコンでクリーニング後の動作開始までのウォーミングアップの時間が時折10分位かかる、という事例位でしょうか。
エアコンの回路におけるトラブルの仮説、検証、対応について
エアコンの回路の仕組みとしてはこれはあくまでも想像ですが記します。
問題はエアコンクリーニングの高圧洗浄のおかげで電気的にあまりよくない負荷がモーターにかかった場合です。
通常のエアコンですと機械内部の回路を本来の動作と逆向きに微弱な電流が流れて滞留した電気を何らかの方法で機械的に空気中に安全な形で放電しているのではないかと推測しております。
これについてはメーカーには未確認です。
通常のエアコンクリーニングで上記の様な不具合、トラブルは発生しません。
モーターの逆回転で起きる上記の様なトラブルは作業者側にしてみれば想定外のレアケースなわけです。
これとは直接は関係ありませんがエアコンの通常使用によるちょっとした動作不具合が発生した時の対処方法として軽度の電気の滞留の場合はコンセントを1時間位抜いて、その間に自然に放電をさせるという方法はあります。
一方個人的に思うのはエアコンクリーニングのこうした重度のトラブルの場合は機械的に放電を行わせるために逆にコンセントは差しっぱなしで一日二日様子を見なければならないケースもあり得るかもししれないという事です。
つまりアースをきちんと接続してエアコン内部の基盤などの回路に滞留した余計な静電気を製品の設計上の動作として放出できる仕組みがあるとしたらアースもコンセントをつないでこの動作を行わせないといけないからです。
それはアースがつながっていればコンセントを外した自然の状態で静電気の放出が数日かかるところを短時間で1~2分とかで機械的に処理が可能かもしれないと言う事です。
エアコンの新規の設置工事の時は予算をケチらずにアースもきちんとコンセントに付けた方がこうした無用なトラブルを回避するためにも良いわけですね。
もしかしたら、この時期の〇芝製は特にそうした面の設計がデリケートにできているのかもしれません。
何にしてもこうした貴重なケーススタディを得ることができてお仕事を頂いたリフォーム会社様には心からお詫びと感謝の気持ちを申し上げます。
現在は〇芝製のエアコンは送風ファンのクリーニングのすすぎ時には可能な限りファンを手で押さえて行っております。
すすぎの水量も念の為汚れが落ちるギリギリまで水圧を下げてモーターを無駄に回転させないで無用なトラブルを回避するように努めております
こちらのメーカーさんのモデル、製品はそうした対応、注意が必要と存じます。
と同時にモーター逆回転による機械トラブルは数日様子を見ると復旧するケースがあるという事も同業さんにはご周知して頂きたいと存じます。
それでも他のメーカーの製品なら大丈夫だからと言ってあまりタイトに送風ファンに高圧洗浄をかけるのは好ましくは無いと存じます。
同業者さんはどのメーカーのエアコンのクリーニングにおいてもモーターや回路に余計な負担をかけません様になるべく製品にやさしく低出力ですすぎを行ってあげて下さい。
以上同業さんへの注意喚起及び作業品質の向上、メーカーさんの名誉回復のために書かせて頂きました。
⑥リフォーム作業及びハウスクリーニング作業の追記
この時は工事が完了後おかげさまでお申し込みを頂けました。
関係各所様、業者様には心より感謝申し上げます。
最後までお読み頂きまして誠にありがとうございました。
ビフォーアフター写真はこちらにもたくさん掲載しておりますので是非ご覧下さい!
関連記事「ビフォーアフター写真一覧(文字をクリックすると移動できます)」
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