エアコンの性能って使い方の工夫次第でアップさせられるの!?
エアコンの室外機をケースや天板で覆うようにして冷暖房の効き目に効果がありますか?
また冷暖房の効き目をもっと良くしたいのですが日頃から簡単にできることはありますか?
(東京都大田区O様よりのご質問)
エアコン性能アップは王道から裏技まで色々あります!
①エアコン室外機周辺のお掃除と日よけの設置をして下さい
エアコンがお部屋を涼しくする仕組み
エアコンは仕組みとしてエアコンと室外機の間には金属製のガス管を通じて冷媒ガスが行き来しております。
このガスの性質を利用して室内にはエアコンの送風口から暖気を放出して室外機からは冷気を放出します(暖房の場合)。
冷房運転の場合は、この逆で室内に冷気を放出して室外機からは暖気を放出します。
この冷房運転の時に室外機の周囲が直射日光等で熱い状態ですとエアコン本体から帰ってきた冷媒ガスから暖気を放出させるのに室外機が運転をが余計に頑張らなくてはならなくなってしまいます。
こうなるとエアコンの電気代が高くなってしまいます!
これはどういうことかと言いますと冷媒ガスが循環する金属管を通るガスは冷房運転時は室外機から放熱される時点で温度が70℃位になっております。
そして室外機周辺の温度がこれに近ければ近いほど放熱が大変になって室外機のコンプレッサーが頑張らないといけなくなります。
その結果、電気代が余計にかかってしまいます。
そうした事を防ぐために室外機に直射日光が当たる場合は日よけカバーをかけて下さい(室外機内部のガス管と室外機周辺温度に温度差を作ってあげて下さい)。
そして室外機周辺の物を移動して整理整頓して下さい。
こうして可能な限り室外機のファン側が壁に密接して送風動作が邪魔されない環境作りが大事になります。
これを行わないとファンの動きが邪魔をされてモーターに余計な負荷がかかってモーターの寿命を縮めてしまいます。
室外機の周辺温度が真夏で直射日光で目安50℃以上になるとそうした意味合いでトラブルが発生する可能性が高くなります。
冬場は逆に室外機周辺の冷気がマイナス5℃に近づくと暖房効率が落ちます。
これを防ぐためにエアコンには冬場は室外機に微弱な電流を通して霜取りをする(周辺温度を動作に影響が無い温度まで機械的に上昇させる)機能が備わっております。
エアコンの冷暖房効率の最大の問題点
ちなみにこれまでの内容はエアコンの設置後の使用上についての内容ですが実はエアコンの新規での設置工事でもこうした冷暖房効率と電気代については密接にかかわる問題があります。
それはエアコン本体と室外機をつなぐ配管の長さに関してです。
エアコン本体と室外機をつなぐ配管が長ければ長いほどエアコンが効きにくくなって電気代が余計にかかる、短ければ短いほどエアコンがよく効いて電気代も安く済みます。
なぜならエアコンの配管が長ければ長くなるほど管の中を通る冷媒ガスを循環させるために本体及び室外機の機械が頑張らなければならなくなるので、それが非常に大きな負担になるからです。
ひいてはこの問題はエアコンの寿命にも直結します。
エアコンの配管の長さから起きるトラブル事例①
以前手がけたお仕事の事ですが同じ機種のエアコン2台、同じ設置時期(新品で2台同時に設置された。)で設置後10年ほどのエアコン2台をクリーニングした時の事です。
汚れはそれなりに多かったのですが使用した洗剤機材の性能で汚れもにおいもしっかり除去できました。
そうしたおかげで判明したのですが汚れとにおいは完全に除去できたのにエアコン2台の冷房の効き方が違う・・・。
この不思議な状況をお客様にお伝えして二人でうーんと腕を組んで原因究明を探りました。
故障とかの意味合いでなく単なる知的好奇心からです。
お客様がしばらくすると「エアコンの配管の長さはそれぞれ3倍位違う」と気付かれました。
一台のエアコンは室外機の近くに設置されていました。
もう一台の方は部屋の奥に設置されていたのでこちらの配管がすごく長くなっていました。
これが原因で双方のエアコンの冷房の効きに差が出ていると判明した訳です。
ちなみに念の為ですがこちらのお客様とのやりとりはクレームやトラブルとかでは無く円満に作業が終了しております。
エアコンの配管の長さから起きるトラブル事例②
もう1つのケースですが①のケースの補完的内容になります。
こちらは①のケースよりももう何年も前の事になります。
この時のエアコンクリーニングは1台のみでした。
このエアコンはクリーニングの開始時にすでにエアコンの効きが良く無くてこれを改善したいとお客様に依頼されました。
しかしながらエアコンの汚れも少なく(ほぼ新品同様)清掃による状況の改善の見込みは低いとお客様に予め申しました。
お客様は「それでも」と作業を依頼されました。
作業は滞りなく終了しました。
お客様にも動作、エアコンの効き(効きが変わらないという意味で)問題無いという事で当日は現場を差しさわり無く引き上げたのですが後日「エアコンの効きが回復しない」とクレームを受けました。
こちらの経緯は詳しくはこちらの記事「プラスの補償をつけるべきでした(エアコンクリーニング・30代)」をご覧下さい。
当店の作業とまったく関係のない事象のせいでこちらの比較サイトは退店の憂き目に会ったのですがエアコンの設置状況は
- 2階のほとんど建物屋根の高さから地上まで配管が延ばされている
- 室外機は日よけも設置されていなくて直射日光にさらされていて高温の状態。
- 建物屋根裏には断熱処理が(おそらく)されていない
と言う3重苦で当時お客様も正常な判断はできていなかったと推察されます。
当店はこの二つの現場のケーススタディを組み合わせる事でパズルのピースが埋める事が出来ました。
エアコンの長すぎる配管工事のために冷暖効率、電気代、エアコンの寿命に大きな支障を来たすという事に関して実際の現場における検証をできて仮説を裏付ける補完をする事が出来ました。
こちらは「エアコン配管のジレンマ」と命名します。
こうした経験を通じで、おそらく数あるハウスクリーニング業者の中で全国で初めてエアコン配管のこうした問題を提起する業者として名乗りを上げられる事が出来たと言う事につながる貴重なご機会を頂けたと今では心より感謝しております。
エアコンの電気代節約のための裏技もあります!
ちなみにエアコン本体の方で日常で可能な冷暖効率のアップ方法はありますか?
エアコンがお掃除機能が無いノーマルタイプの場合はフィルターはまめにお掃除してあげて下さい。
あと裏技としましてエアコンのリモコンの風量調節に強中弱の他に「静か」のモードがあれば就寝時などはなるべくこれを設定して下さい。
「静か」モードがあればエアコンの回路のインバーターというモーターの動きの無駄をなくす自動調節機能が働いてエアコンの運転時の電気代の無駄なロスの発生を抑えられます。
最後までお読み下さりまして誠にありがとうございました。
ビフォーアフター写真をこちらに多数掲載しておりますので是非ご覧下さい!
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