みなさんこんにちは。
今日は箕輪町の管理物件の建物で店子さんのお引越しがありましたので父が入院中のため原状回復を自分でコーディネートしました。
キッチンに換気扇が取り付けてあったにもかかわらずリビングが油とすすで真っ黒でしたのでリフォーム工事の前に先行してお掃除をしました。
以下順を追ってレポートしたいと存じます。
キッチン

キッチン設備は既存をそのまま利用する事にしました。
ビフォーアフター写真は撮影しませんでしたが研磨で磨き出しをしてステンレスの鏡面は復元しました。
上部キャビネットがもともとありませんでしたので照明器具含めて新規で取り付けお願いしました。
換気扇

壁紙クロスは枠(まわりぶち)を換気扇周りを中心に洗浄しましたところいい感じに汚れがクロスに広がってしまいました。
貼り替え後に清掃していたらとてもじゃないですが壁紙を汚さずにお掃除はとてもできませんでした。
画像でご覧の通り換気扇本体上部分がよく見ると枠に引っかかった状態で取り付けられております。
まあ飛び出しているのがほんの少しで奥の木枠にネジでしっかり固定されてましたが今回はきちんと枠に換気扇を収ようと思い立ったのでクロス屋さんが入る前に枠と換気扇上部がとぶつかってしまう部分の枠側ををリョービの電ノコと金属カット用のハサミを用いて除去しました。
下画像が作業後です。

浴室
ビフォー写真


浴室は壁パネルとトイレ便器本体はまだ状態が良いので既存にしてトイレの便座は店子さんが自分で用意したもので新規に取り付ける事にしました。
内見時にご案内されたお客様の気持ちとしてはあまり色合いが奇をてらいすぎても印象が良くないだろうと判断したためです。
何事も普遍性とほんのスパイス程度の個性のバランス・塩梅が大事だと存じます。
浴槽周りはコの字でコーキングを打ちました。
壁と浴槽の間の隙間が大きくて難しかったです(パネルの継ぎ目はおおむね上手にできました)
トイレタンクも水漏れがありましたのでもしかしたら修理不能で新規にするかもです。
浴室は換気扇が取り付けられてませんでしたので換気扇の取り付けもお願いしました。
キッチンの料理の煙はキッチン側の換気扇で排気されていたはずですが浴室の床は料理のすすで真っ黒でした。
こちらの汚れはアップ写真がありませんが洗剤のつけ置きで除去効果が得られなかったのですがいつものベトコと藤原サンディングスポンジで無事除去できました。
汚れと言う問題に対してどのような洗剤と道具の組み合わせで作業をする事が正解かを色々試しながら探り当てるというのがお掃除と言うものです。
アフター写真

こちらはクリーニング後のアフター写真です。
ユニットバスの床の油汚れは洗剤が上手く浸透せずに洗浄に苦心しましたが研磨剤を主体で対応してきれいにできました。
トイレのタンクから水漏れがありましたが業者さんが修理で対応してくれて助かりました。
ビフォー写真


水栓は実はこれ建物が建った当初から取り付けられていた物です(ざっと40年物)。
前回のお掃除も私が行っていますが水あかの付着はたしか5年分位でしょうか。
アフター写真


こちらはクリーニング後のアフター写真です。
こちらは今回の一番汚れが目立つか所でビフォーアフター写真を掲載すべく撮影しておきました。
正確には汚れでなくて石鹸かすと水道シリカ成分の付着なのですが。
洗剤はいつも通りまる一晩つけ置きで完全に水あかに洗剤線分を浸透させてミクロン単位で原理的に水あかを完全除去できております。
昔の設備で丈夫なのもありますが洗剤が原因のやけ剥がれは生じておりません(元々それほど強力でない洗剤を使用しております)
床クッションフロア
ビフォー写真

床も先行して清掃して古いワックスははく離しました。
クリーニング前の撮影でしたので少し遠目ですが床の汚れの状態がある程度判別できますね。
油とすすでリビング側は特に真っ黒でしたが汚れは完全に除去できました。
こちらは洗濯機用の洗濯パンが設置されておりませんでしたので大工さんに新規で土台から作っていただくのをお願いしました。
アフター写真

こちらはアフター写真です。
床の汚れをはく離してワックスがけを行った状態です。
CFクッションフロアは相当な汚れだったにもかかわらず既存で済ませましたが壁の照明スイッチの新規設置など業者さんが遠慮して断ってきた提案もして浮かせた予算を還元しております。
端の部分で硬化し始めて反り返り始めたところはアロンアルファで下の床材に張り付けて補修しました。
エアコン

エアコンは設置後17年物で工事の職人さんが使用できるようにとクリーニングは工事後にしました。
古いエアコンでしたが故障も無く無事にクリーニングできました。
大体経験上ですが設置後10年以上の古いエアコンをクリーニングして不具合が発生するのは特殊な場合を除いて500台に1台程度です(特殊な場合の具体的な内容は後述します)。
本体カバー及びフィルターはいったん外して洗浄しております(内部の高圧洗浄は後日行います)。
エアコンクリーニング後の不具合発生の経験談
こちらのエアコンは日立製で特に問題無いと思われますが、ふと思い出しましたのが以前の現場で10年位前の〇芝製のエアコンクリーニングをした時の事ですがエアコンクリーニングを行う時の要注意事項としまして実はあまり知られてませんが下部の送風ファンを高圧洗浄する時にあまりファンを逆回転させるのは良くないという点があります。
が、ある現場で、そうした事であまり注意をせずにクリーニングをして作業後に不具合に見舞われてしまった経験があります。
どういう事かと言いますと高圧洗浄機の水圧でファンを本来の動作と逆向きに回転させますとこれが発電と同じ意味合いでモーターに電気が通ってしまってそれが本来の電気の流れと逆方向に微弱ながらファン→モーター→基盤→各電気部分と流れてしまうのです。
ちょうど自転車をこいでライトをダイナモで点灯させることと同じ原理が働いてしまうわけです。
水道の圧力ですから見方を変えると水力発電の原理と同じとも言えますね(水の流れは上下逆ですが)。
で、これが〇芝のこのころ(2010年ごろ)販売されていたエアコンが設置されていた現場でこうした事を十分注意せずに安易に作業を行ってしまってエアコンがおかしくなってしまったわけです。
症状としては
・リモコンを受信してくれない(本体の動作は行われる。応急運転は可能)
・リモコンを受信してくれるけどスイッチオンをしてもモーターが作動しない
・リモコンを受信もしてくれず動作も全く作動しない
などなど。
もう〇芝製のエアコンのこの手の話はクリーニング業界では有名でして有料のエアコンクリーニングスクールとかでもカリキュラム内容に含まれている位です(同じ作業の動作をしても普通はこのような不具合は発生しません)。
実は過去にも同じ時期に生産された〇芝製エアコンが設置されている現場でエアコンクリーニングして作業直後は正常に動作しましたが次の日に動作不良を起こしてとうとう修理を余儀なくされた事が有ります。
これは数年前の話で去年の暮れの直近の現場ではその時のと同じタイプのエアコンを2台クリーニングしまして一台は作業直後に動作不良→1時間後くらいに復旧と言う流れで事なきを得ましたがもう1台が難関でして正直あまり汚れていませんでしたのでこうした機械トラブルに注意を期すべく洗剤の塗布は通常通り行いましたがすすぎに関しては(2台ともですが)あまり高圧洗浄機でタイトに追い込まないように心がけました。
それでも2台目はトラブルが発生、上記のリモコンを受信してくれるけど一旦動作が開始されてしばらく過ぎに停止してしまう→リモコンを受信もせずに一切動作がされない→数時間後に復旧→翌日にまた動作不良とジェットコースターのように症状が目まぐるしく変遷しました。
それでも翌日の午後に何とか正常に復旧してくれた模様です(引き渡し後は未確認ですが)
日取りを十分にとって翌日までエアコンの様子を見ることが可能だったのは原状回復の現場ならではですね。
在宅で同じ現象が起きたらおそらくその場のその場で修理の手配になってしまっていたことと思われます。
エアコンの回路の仕組みとしてはこれはあくまでも想像ですがクリーニング等のこうした電気的にあまりよくない影響が出る作業が行われた場合、通常の製品ですと機械内部を流れて滞留した電気を何らかの方法で空気中に安全な形で放電しているのではないかと推測しております。
これはメーカーには未確認ですが通常はエアコンクリーニングでこうしたトラブルは起きませんのでモーター逆回転で起きるこうしたトラブルは想定外のレアケースなわけです。
一方、通常使用によるちょっとした動作不具合の対処方法として軽度の電気の滞留の場合はコンセントを1時間位抜いて、その間に自然に放電をさせるというトラブル対処方法はあります。
エアコンクリーニングのこうした重度のトラブルの場合は機械的に放電を行わせるためにコンセントは差しっぱなしで一日二日様子を見なければならないケースもあるかもしれません。
アースがつながったりしていますとこれを短時間で1~2分とかで機械的に処理が可能なのだと思います。
〇ナソニック製エアコンなどもエアコンクリーニング後になかなか動作が始まらない機種が時々あります(これも10年位前の製品)。
この時期の〇芝製は特にそうした面の設計がデリケートにできているのかもしれません。
何にしてもこうした貴重なケーススタディを得ることができてお仕事を頂いたリフォーム会社様には心からお詫びと感謝の気持ちを申し上げます。
現在は〇芝製のエアコンは送風ファンのクリーニングのすすぎ時には可能な限りファンを手で押さえてすすぎも念の為汚れが落ちるギリギリまで水圧を下げて無用なトラブルを回避するように努めております。
こちらのメーカーさんのモデルはそうした対応、注意が必要と同時にモーター逆回転による機械トラブルは数日様子を見ると復旧するケースがあるという事も同業さんにはご承知して頂きたいと切に存じます。
それでもほかのメーカーの製品なら大丈夫だからと言ってあまりタイトに送風ファンに高圧洗浄をかけるのはご法度です(なるべく低出力ですすぎを行って下さい)。
以上同業さんへの注意喚起及び作業品質の向上、メーカーさんの名誉回復のために書かせて頂きました。
追記
おかげさまでお申し込みを頂けました。
多分最初の一人目か二人目の内覧でのお申込みです。
今回のリフォームのレポートは以上になります。
父の病状が落ち着いてひと段落してホッとしております。
お仕事もありがたいことに多くいただけましてますます頑張りたいと存じます。
最後までお読み頂きまして誠にありがとうございました。
ビフォーアフター写真はこちらにもたくさん掲載しておりますので是非ご覧下さい!
関連記事「ビフォーアフター写真一覧(文字をクリックすると移動できます)」
東京都、神奈川県のハウスクリーニング・エアコンクリーニングは小島お掃除商会にお任せ下さい!
コメント